☆「スーパーグローバル大学」について
2023年12月09日
☆「スーパーグローバル大学」について
いつもお世話になっております。「天白区塩釜口」の㈱プレディオ プラスの伊藤です。
さて、近い将来を見据えている「グローバル志向」の強い中学生や高校生の皆さん、あるいは大学生やその保護者の方たちから、よく「高校受験」や「大学進学」、「海外留学」などについてさまざまな質問を受けることがあります。
そのため今回は、それらの質問の中から、ときどきある下記の「3つの質問」に絞ってお話をして参りたいと思います。
その質問とは、
■「大学進学」や「海外留学」におすすめの日本の大学の学部・学科はどこですか?
■「トビタテ!留学JAPAN」って難しいですか?
■「スーパーグローバル大学」ってどうですか?
と言う3つの質問になります。
そして、この3つの質問の回答の “一例” は、実はそれぞれの点がお互いに線で繋がっていると考えられます。
そこで、今回の特集記事は、上記3つの質問について、あくまでも “一つの俯瞰的な考え” にはなりますが、実直的にお話して参りたいと存じます。
なお、まず補足になりますが、今回の特集記事は、タイトルの文字数制限の関係で「スーパーグローバル大学について」の特集回とさせていただいておりますが、新型コロナ感染が2019年12月末から始まり、瞬く間に世界中に広まってから3年半もの間「世界の厄災」だったことを考えれば、日本の「スーパーグローバル大学」によるグローバル化戦略は、今後の5~10年間が最も重要なのだと私は思います。
それでは、早速ですが一緒に見てまいりましょう!
■「トビタテ!留学JAPAN」 第2ステージ始動!
文科省の「トビタテ!留学JAPAN」とは、政府だけではなく、官民協働のもと社会総掛かり(オールジャパン)で取り組む、国を挙げての「留学促進キャンペーン」になります。
文部科学省は、意欲と能力ある全ての日本の高校生や大学生が、海外留学に自ら一歩を踏み出す機運を醸成することを目的として、2013年に留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」を開始しました。
第1ステージの期間(2013年度~2022年度)においては約9,500人の若者が、海外での多様な実践活動の経験等を経て、グローバル人材としての成長を遂げ、国内外で各種の表彰等を受けたり、自身で起業したりするなど、目覚ましい活躍を見せているのだそうです。
このような成果を踏まえて文科省は、引き続きグローバル人材育成の取組みを強化するために、新たなビジョン及びコンセプトを掲げた「トビタテ!留学JAPAN」の第2ステージ(2023年度~2027年度)を開始しています。
そして、第2ステージにおいては、より若い時期からの海外経験を将来の海外留学に繋げるため、特に高校生の支援を拡充した「新・日本代表プログラム(5年間で高校生等4,000人以上、大学生等1,000人以上)」を実施しているそうです。
なお、この第2ステージでは、2033年までに日本人学生・生徒の海外留学者数を「50万人」に引き上げることを目標としているのだそうです。
ちなみに、第2ステージの「トビタテ!留学JAPAN」の詳細については、こちらのページをご確認ください。
あと、実直的な話、「トビタテ!留学JAPAN」の第1ステージ期間内においては、上昇基調にあった日本人大学生の留学者数は、2020年度に前年度比98%減となるなど、世界規模の厄災であった「新型コロナ感染の拡大」により大きな影響を受けました。そのため、第2ステージにおいては、2027年度までに少なくともコロナ前の水準に回復することを目指し、産学官あげてのグローバル人材育成の取り組みをオールジャパンで強化する方針を発表しているのです。
■「スーパーグローバル大学」の基本概要について
「スーパーグローバル大学」は、2014年に文部科学省によって創設された国の事業になります。
日本の大学の教育研究を世界レベルで戦える水準に引き上げるため、大学教育のグローバル化を進め、世界を舞台に活躍できる優秀な人材を育成することを目的としていました。
具体的には、日本学術振興会が審査する委員会を設け、重点支援大学を指定して補助金を助成しています。
そのうち■「トップ型」は、世界的に評価の高い3つの世界大学ランキングでトップ100入りをする力のある大学を指定されています。
また、■「グローバル化牽引型」は、これまでの実績と新たな取り組みで、日本のグローバル化を牽引すると期待される大学が指定されています。
2014年の4月に、この2つのタイプの大学を公募したところ、「トップ型」に16件、「グローバル化牽引型」に93件の応募があり、そしてその中から同年9月には「トップ型」に13校、「グローバル化牽引型」に24校、計37校が指定されました。
そして今、この「スーパーグローバル大学創成支援事業」は、2014年から10年目を迎えているのです。
■「トップ型」13大学
こちらのランキングデータは、■「QS世界大学ランキング2013」と■「THE世界大学ランキング2013」による、「スーパーグローバル大学」に指定された■トップ型13校の国内順位(○○位)と世界順位(○○位)を分かる範囲で調べたものになります。
■QS世界大学ランキング (2013年)
①東京大学 国内順位(1位) 世界順位(32位)
②京都大学 国内順位(2位) 世界順位(35位)
③大阪大学 国内順位(3位) 世界順位(55位)
④東京工業大学 国内順位(4位) 世界順位(66位)
⑤東北大学 国内順位(5位) 世界順位(75位)
⑥名古屋大学 国内順位(6位) 世界順位(99位)
⑦九州大学 国内順位(7位) 世界順位(133位)
⑧北海道大学 国内順位(8位) 世界順位(144位)
⑨慶應義塾大学 国内順位(9位) 世界順位(193位)
⑩筑波大学 国内順位(10位) 世界順位(210位)
⑪早稲田大学 国内順位(11位) 世界順位(220位)
⑫広島大学 国内順位(13位) 世界順位(307位)
⑬東京医科歯科大学 国内順位(ー位) 世界順位(ー位)
※ちなみに、QS世界大学ランキング2013の国内順位(12位)世界順位(302位)は神戸大学です。
■THE世界大学ランキング (2013年)
①東京大学 国内順位(1位) 世界順位(23位)
②京都大学 国内順位(2位) 世界順位(52位)
③東京工業大学 国内順位(3位) 世界順位(125位)
④大阪大学 国内順位(4位) 世界順位(144位)
⑤東北大学 国内順位(5位) 世界順位(150位)
⑥名古屋大学 国内順位(6位) 世界順位(201-225位)
⑦東京医科歯科大学 国内順位(8位) 世界順位(276-300位)
⑧北海道大学 国内順位(9位) 世界順位(301-350位)
⑨九州大学 国内順位(10位) 世界順位(301-350位)
⑩筑波大学 国内順位(11位) 世界順位(301-350位)
⑪広島大学 国内順位(ー位) 世界順位(ー位)
⑫慶應義塾大学 国内順位(ー位) 世界順位(ー位)
⑬早稲田大学 国内順位(ー位) 世界順位(ー位)
※ちなみに、THE世界大学ランキング2013の国内順位(7位)世界順位(201-225位)は首都大学東京です。
■表① トップ型13大学の「(QS/THE)世界大学ランキング2024」ランキング表
下記ランキングデータは、■「QS世界大学ランキング2024」と■「THE世界大学ランキング2024」による、「スーパーグローバル大学」に指定された■トップ型13校の国内順位(○○位)と世界順位(○○位)を調べたものになります。
順位・大学名 | ①QSランキング2024国内順位(○○位) / ②QSランキング2024 世界順位(○○位) / ③THEランキング2024 国内順位(○○位) / ④THEランキング2024 世界順位(○○位) |
---|---|
① 東京大学(国立) | ① QS国内順位(1位)/ ② QS世界順位(28位) / ③ THE国内順位(1位)/ ④THE国内順位(29位) |
② 京都大学(国立) | ① QS国内順位(2位)/ ② QS世界順位(46位) / ③ THE国内順位(2位)/ ④THE国内順位(55位) |
③ 大阪大学(国立) | ① QS国内順位(3位)/ ② QS世界順位(80位) / ③ THE国内順位(4位)/ ④THE国内順位(175位) |
④ 東京工業大学(国立) | ① QS国内順位(4位)/ ② QS世界順位(91位) / ③ THE国内順位(5位)/ ④THE国内順位(191位) |
⑤ 東北大学(国立) | ① QS国内順位(5位)/ ② QS世界順位(113位) / ③ THE国内順位(3位)/ ④THE国内順位(130位) |
⑥ 九州大学(国立) | ① QS国内順位(6位)/ ② QS世界順位(164位) / ③ THE国内順位(7位)/ ④THE国内順位(301-350位) |
⑦ 名古屋大学(国立) | ① QS国内順位(7位)/ ② QS世界順位(176位) / ③ THE国内順位(6位)/ ④THE国内順位(201-250位) |
⑧ 北海道大学(国立) | ① QS国内順位(8位)/ ② QS世界順位(196位) / ③ THE国内順位(8位)/ ④THE国内順位(351-400位) |
⑨ 早稲田大学(私立) | ① QS国内順位(9位)/ ② QS世界順位(199位) / ③ THE国内順位(22位)/ ④THE国内順位(801-1000位) |
⑩ 慶應義塾大学(私立) | ① QS国内順位(10位)/ ② QS世界順位(214位) / ③ THE国内順位(14位)/ ④THE国内順位(601-800位) |
⑪ 筑波大学(国立) | ① QS国内順位(11位)/ ② QS世界順位(355位) / ③ THE国内順位(9位)/ ④THE国内順位(351-400位) |
⑫ 広島大学(国立) | ① QS国内順位(13位)/ ② QS世界順位(472位) / ③ THE国内順位(12位)/ ④THE国内順位(601-800位) |
⑬ 東京医科歯科大学(国立) | ① QS国内順位(16位)/ ② QS世界順位(611-620位) / ③ THE国内順位(10位)/ ④THE国内順位(401-500位) |
■「トップ型13大学」の構想と取組み
■「トップ型 13大学」採択校の取組みについて
①東京大学 (A)…『東京大学グローバルキャンパスモデルの構築』
②京都大学 (B)…『京都大学ジャパンゲートウェイ構想』
③大阪大学 (A)…『GLOBAL UNIVERSITY「世界適塾」』
④東京工業大学 (A)…『真の国際化のためのガバナンス改革によるTokyoTechQualityの深化と浸透』
⑤東北大学 (S)…『東北大学グローバルイニシアティブ構想』
⑥九州大学 (B)…『戦略的改革で未来へ進化するトップグローバル研究・教育拠 点創成(SHARE-Q)』
⑦名古屋大学 (S)…『21世紀、Sustainableな世界を構築するアジアのハブ大学』
⑧北海道大学 (A)…『Hokkaidoユニバーサルキャンパス・イニシアチブ ~世界に開かれ世界と協働~』
⑨早稲田大学 (A)…『Waseda Ocean構想 ~開放性、多様性、流動性を持つ教育研究ネットワークの構築~』
⑩慶應義塾大学 (A)…『「実学(サイエンス)」によって地球社会の持続可能性を高める』
⑪筑波大学 (A)…『トランスボーダー大学がひらく高等教育と世界の未来』
⑫広島大学 (A)…『世界をキャンパスとして展開する広島大学改革構想』
⑬東京医科歯科大学 (A)…『TMDU型グローバルヘルス推進人材育成構想:地球規模での健康レベル向上への挑戦』
※大学名の後ろの( )内のアルファベットは、文部科学省による「スーパーグローバル大学創成支援事業」の2021年度の「中間評価」になります。
■表②「グローバル化牽引型」24大学 その①(1~12大学) 「(QS/THE)世界大学ランキング2024」のランキング表
順位・大学名 | ①QSランキング2024国内順位(○○位) / ②QSランキング2024 世界順位(○○位) / ③THEランキング2024 国内順位(○○位) / ④THEランキング2024 世界順位(○○位) |
---|---|
(1)立命館大学(私立) | ① QS国内順位(17位)/ ② QS世界順位(631-640位) / ③ THE国内順位(58位)/ ④THE国内順位(1201-1500位) |
(2)千葉大学(国立) | ① QS国内順位(19位)/ ② QS世界順位(701-710位) / ③ THE国内順位(16位)/ ④THE国内順位(801-1000位) |
(3)立命館アジア太平洋大学(私立) | ① QS国内順位(22位)/ ② QS世界順位(801-850位) / ③ THE国内順位(ー位)/ ④THE国内順位(ー位) |
(4)金沢大学(国立) | ① QS国内順位(25位)/ ② QS世界順位(851-900位) / ③ THE国内順位(28位)/ ④THE国内順位(1001-1200位) |
(5)熊本大学(国立) | ① QS国内順位(27位)/ ② QS世界順位(901-950位) / ③ THE国内順位(17位)/ ④THE国内順位(801-1000位) |
(6)岡山大学(国立) | ① QS国内順位(28位)/ ② QS世界順位(901-950位) / ③ THE国内順位(19位)/ ④THE国内順位(801-1000位) |
(7)上智大学(私立) | ① QS国内順位(29位)/ ② QS世界順位(901-950位) / ③ THE国内順位(111位)/ ④THE国内順位(1501+) |
(8)京都工芸繊維大学(国立) | ① QS国内順位(34位)/ ② QS世界順位(1001-1200位) / ③ THE国内順位(49位)/ ④THE国内順位(1201-1500位) |
(9)国際基督教大学(ICU)(私立) | ① QS国内順位(35位)/ ② QS世界順位(1001-1200位) / ③ THE国内順位(ー位)/ ④THE国内順位(ー位) |
(10)明治大学(私立) | ① QS国内順位(39位)/ ② QS世界順位(1001-1200位) / ③ THE国内順位(96位)/ ④THE国内順位(1501+) |
(11)関西学院大学(私立) | ① QS国内順位(46位)/ ② QS世界順位(1201-1400位) / ③ THE国内順位(94位)/ ④THE国内順位(1501+) |
(12)立教大学(私立) | ① QS国内順位(48位)/ ② QS世界順位(1201-1400位) / ③ THE国内順位(57位)/ ④THE国内順位(1201-1500位) |
■表③「グローバル化牽引型」24大学 その②(13~24大学) 「(QS/THE)世界大学ランキング2024」のランキング表
順位・大学名 | ①QSランキング2024国内順位(○○位) / ②QSランキング2024 世界順位(○○位) / ③THEランキング2024 国内順位(○○位) / ④THEランキング2024 世界順位(○○位) |
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(13)芝浦工業大学(私立) | ① QS国内順位(50位)/ ② QS世界順位(1201-1400位) / ③ THE国内順位(61位)/ ④THE国内順位(1201-1500位) |
(14)奈良先端科学技術大学院大学(国立) | ① QS国内順位(ー位)/ ② QS世界順位(1400+) / ③ THE国内順位ー位)/ ④THE国内順位(ー位) |
(15)会津大学(公立) | ① QS国内順位(ー位)/ ② QS世界順位(ー位) / ③ THE国内順位(11位)/ ④THE国内順位(601-800位) |
(16)豊橋技術科学大学(国立) | ① QS国内順位(ー位)/ ② QS世界順位(ー位) / ③ THE国内順位(38位)/ ④THE国内順位(1001-1200位) |
(17)長岡技術科学大学(国立) | ① QS国内順位(ー位)/ ② QS世界順位(ー位) / ③ THE国内順位(52位)/ ④THE国内順位(1201-1500位) |
(18)法政大学(私立) | ① QS国内順位(ー位)/ ② QS世界順位(ー位) / ③ THE国内順位84位)/ ④THE国内順位(1501+) |
(19)東洋大学(私立) | ① QS国内順位(ー位)/ ② QS世界順位(ー位) / ③ THE国内順位118位)/ ④THE国内順位(1501+) |
(20)東京外国語大学(国立) | ① QS国内順位(ー位)/ ② QS世界順位(ー位) / ③ THE国内順位ー位)/ ④THE国内順位(ー位) |
(21)東京藝術大学(国立) | ① QS国内順位(ー位)/ ② QS世界順位(ー位) / ③ THE国内順位ー位)/ ④THE国内順位(ー位) |
(22)国際教養大学(AIU)(公立) | ① QS国内順位(ー位)/ ② QS世界順位(ー位) / ③ THE国内順位ー位)/ ④THE国内順位(ー位) |
(23)創価大学(私立) | ① QS国内順位(ー位)/ ② QS世界順位(ー位) / ③ THE国内順位ー位)/ ④THE国内順位(ー位) |
(24)国際大学 | ① QS国内順位(ー位)/ ② QS世界順位(ー位) / ③ THE国内順位ー位)/ ④THE国内順位(ー位) |
■「グローバル牽引型24大学」の構想と取組み その①(1~12大学)
■「グローバル牽引型 24大学」採択校の取組み その①(1~12大学)について
(1)立命館大学 (A)…『グローバル・アジア・コミュニティに貢献する多文化協働人材の育成』
(2)千葉大学 (A)…『グローバル千葉大学の新生 -Rising Chiba University-』
(3)立命館アジア太平洋大学 (S)…『Global Learning:大学教育の新しい地平を目指す』
(4)金沢大学 (A)…『徹底した国際化による、グローバル社会を牽引する人材育成と金沢大学ブランドの確立』
(5)熊本大学 (B)…『地域と世界をつなぐグローバル大学Kumamoto』
(6)岡山大学 (A)…『PRIMEプログラム:世界で活躍できる「実践人」を育成する!』
(7)上智大学 (S)…『多層的ハブ機能を有するグローバルキャンパスの創成と支援ガバナンスの確立』
(8)京都工芸繊維大学 (A)…『OPEN-TECH INNOVATION ~世界に、社会に、地域に開かれた工科大学構想~』
(9)国際基督教大学(ICU) (S)…『信頼される地球市民を育むリベラルアーツのグローバルな展開』
(10)明治大学 (A)…『世界へ!MEIJI8000 -学生の主体的学びを育み、未来開拓力に優れた人材を育成-』
(11)関西学院大学 (A)…『国際性豊かな学術交流の母港「グローバル・アカデミック・ポート」の 構築』
(12)立教大学 (A)…『グローバルリベラルアーツ×リーダーシップ教育×自己変革力 – 世界で際立つ大学への改革-』
※大学名の後ろの( )内のアルファベットは、文部科学省による「スーパーグローバル大学創成支援事業」の2021年度の「中間評価」になります。
■「グローバル牽引型24大学」の構想と取組み その②(13~24大学)
■「グローバル牽引型 24大学」採択校の取組み その②(13~24大学)について
(13)芝浦工業大学 (S)…『価値共創型教育を特徴とする理工系人材育成モデルの構築と世界の発展への貢献』
(14)奈良先端科学技術大学院大学 (A)…『先端科学技術を担うグローバルリーダ-育成のための世界水準の大学院大学の構築』
(15)会津大学 (B)…『「心・技・体」三位一体による世界で活躍する革新的ICT人材の輩出』
(16)豊橋技術科学大学 (A)…『「グローバル技術科学アーキテクト」養成キャンパスの創成』
(17)長岡技術科学大学 (A)…『グローバル社会を牽引する実践的技術者育成プログラム ~グローバル産学官融合キャンパス構築~』
(18)法政大学 (A)…『課題解決先進国日本からサステイナブル社会を構想するグローバル大学の創成』
(19)東洋大学 (A)…『TOYO GLOBAL DIAMONDS グローバルリーダーの集うアジアのハブ大学を目指して』
(20)東京外国語大学 (A)…『「世界から日本へ、日本から世界へ」 -人と知の循環を支えるネットワーク中核大学-』
(21)東京藝術大学 (A)…『“藝大力”創造イニシアティブ ~オンリーワンのグローバル戦略~』
(22)国際教養大学(AIU) (S)…『日本発ワールドクラスリベラルアーツカレッジ構想』
(23)創価大学 (S)…『人間教育の世界的拠点の構築 —平和と持続可能な繁栄を先導する「世界市民」教育プログラム—』
(24)国際大学 (A)…『IUJ Evolution -アジアのグローバル・スタンダードを世界標準へ –』
※大学名の後ろの( )内のアルファベットは、文部科学省による「スーパーグローバル大学創成支援事業」の2021年度の「中間評価」になります。
■スーパーグローバル大学の特徴と影響について
●特徴①:レベルの高い英語スキルを獲得できる環境がある
充実した外国語学習環境の整備は、スーパーグローバル大学の大きな特徴であり課題になります。
そのために、各大学では教育改革が推し進められており、英語のみで学位取得が可能なプログラムや、リーダー人材育成を推進する教育プログラムの開設、海外大学との共同学位プログラムなど、各大学で多様な教育プログラムが導入されています。
近年では、各大学で学生や教員の外国人比率の上昇による授業のグローバル化も進んできており、英語でプレゼンテーションやディスカッションをする機会も増加。より高いレベルの英語スキルを獲得できる環境が整えられています。
●特徴②:充実した留学制度がある
スーパーグローバル大学では「留学支援プログラム」の強化・拡大に特に力が注がれていると言えます。
各大学では、世界の大学との連携が強化されており、気軽に参加できる短期留学や世界の協定校への交換留学、海外インターンシップなどの導入など、多彩な「留学プログラム」が提供されています。
それに加え、留学の相談窓口である「留学支援センター」の開設はもちろん、留学の無料カウンセリングや語学力向上のための留学支援プログラム、海外安全・危機管理体制の強化などの留学サポートも充実させており、これらのサポートは本当に手厚くて、在籍する学生が「留学前・留学中・留学後」も、安心・安全で心強いということにも繋がっているという訳なのです。
●特徴③:グローバルで多様性を持つキャンパスがある
日本からの留学派遣支援と併せて、外国人留学生を積極的に受け入れ、交流する体制の整備が進められているのもスーパーグローバル大学の大きな特徴になります。
受け入れ留学生の各種プログラムの設置や、日本語・日本文化センターの開設、日本人学生と外国人留学生とのシェアハウスや学生寮、学生宿舎や国際交流センターを設けている大学もあります。
また、世界各国から集まる、異なる文化や価値観を持った留学生仲間たちが集うキャンパスは、日本にいながらにして世界と関わって毎日が送れるグローバルな日常があり、まさに“擬似留学体験” をしていると言える環境が整えられている訳なのです。
そして、近い将来、いざ あなたが留学する場面になったときには、この日本で当たり前のように経験していた “擬似留学体験” の本領が発揮されるときなのだと私は思います。
●影響①:各大学に、国際○○学部(学科)やグローバル○○学部(学科)などが新設
これらの大学の学部・学科では、ほぼすべての授業を英語で学び、少人数によるリベラルアーツ教育が行われています。
各大学による、さまざまな留学プログラムは、世界の協定校をさらに充実させて、およそ半年間または1年間の「交換留学」を定めていたり、中には所属する学生全員に留学義務を課して、卒業要件にしている大学さえあるのです。
そのために、それは大学入試の出願時の1次審査の段階から、民間の外部試験である「英検」や「TOEIC」、「TOEFL」や「IELTS」などの英語資格テストの要件を盛り込んでいたり、2次審査では、難易度の高い英語での面接や英語での小論文が出題されたりしている訳なのです。
それは、近年 拡大している「年内入試」の一つである、いわゆる「純ジャパ」を対象とした国内型総合選抜(旧AO入試)はもちろん、「帰国子女入試」や「外国人留学生向け」の国外型総合選抜入試などにも力を注いでいて,各大学において英語の一定基準以上のレベルを所持している「優秀な学生の早期確保」を目指した入試方式が充実していることも大きな特徴になっていると言えます。
もちろん、それは大学内に多くの留学生や帰国子女が在籍していることにも繋がっていて、同じクラス内で、ほぼすべての授業が英語で行われているその授業風景は、さながら日本にいながらにして、毎日 “擬似留学体験” をしているような感じになっているという訳なのです。
だからこそ、スーパーグローバル大学の例えば、「国際教養大学(AIU)」や「広島大学IGS」、「早稲田大学SILS」や「立教大学GLAP」、「千葉大学国際教養学部」や「国際基督教大学(ICU)」などの学生の英語力は、ここ最近では 群を抜いて伸びてきていると言えるのです。
そのため、スーパーグローバル大学以外のさまざまな大学においても、良い意味で大きく影響されていると言え、近年、「○○外国語」学部とか「国際○○」学部、「グローバル○○」学部や「○○共創」学部、あるいは「リベラルアーツ○○」学部などの文理融合系学部が続々と増設・新設されていると考えられます。
■実直的な話、こんな批判的な意見も…
しかしながら、実直的な話、「スーパーグローバル大学」のウィキペディアによると、一部ではこんな批判的な意見があるのも確かなようです。
「批判的な意見の一例」について
●そもそも、スーパーグローバル大学に「□□大学」や「△△大学」が選ばれて、「■■大学」や「▲▲大学」が落とされたのはおかしい。
●日本の大学は、年々「世界大学ランキング」の順位が下落してきており、この事業は全くもって意味がなかったし大きく時間を浪費した。
●これまでグローバル化に力を入れてこなかったのに、設定した目標達成のため、留学生や外国人教員を多く受け入れたり、海外留学制度枠を拡げるなど、支援事業に無理矢理合わせた教育体制を急ごしらえしたことにより、学内が混乱するケースも散見される。
●本構想に選出されたいがために、実現が難しい計画を立てた大学もある。
●本構想には「留学生の割合の数値目標」も盛り込まれており、海外からの留学生の授業料を減免する大学が少なくない。そのため、留学生を増やすほど、大学側の負担額が大きくなる。
●支援事業により、得意でない分野に力を入れ、国の言いなりになり、疲弊してしまっているケースもある。
●本構想においては「講義の英語化」「外国人教員数の増加」「クォーター制(4学期制)の導入」「組織再編などの事業」などの取り組みを行っているが、それらの取り組みが、日本における大学教育の質を低下させているとされる。
●外国から優秀な人材を連れてくることは容易でなく、「抜け道」が用意されている。
※文科省は「日本で教育を受け、研究にあたってきた日本人の教員でも、1年間、海外で研究を行えば『外国人教員等』として扱う」ことにしているので、日本人教員を外国人教員の『代替』にもできる。そのため「外国人教員等」が急造かつ粗製濫造されている可能性がある。
●母国語で、世界トップレベルの教育と研究ができる高等教育機関は、非常に貴重なものであり、さらに、第一線の研究者に、英語教育に時間を割かせることは、その研究を停滞させているとの意見もある。
●ほぼ全講義を英語で行う場合、その教育を「日本の大学」が担う意味は、もはやそれほど残っていない。「全講義を外国語である英語で行う日本の大学」と、「英語を母語とする米国や英国の大学」どちらが、質の高い教育を行えるかは考えるまでもないとの意見がある。
●学生が、講義を英語で聞いて内容を十分に理解できるのかが問題である。日本語の授業と同じ内容を英語で教えて、学生の理解が増すことはあり得えず、英語での授業は、日本語での授業よりもレベルを落とさざるを得ないとの意見がある。
●本構想に選出された大学の多くは、選出された事実を受験生への宣伝材料にしたが、受験生は志望校の選定基準として、さほど興味を示さなかった。
など、スーパーグローバル大学に対しては、このような批判的な意見が数多くあるのも事実になります。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
大学生活は、本当に何ものにも代えがたい貴重な時期になります。
実直的な話、今回特集しました「スーパーグローバル大学について」だけでは、どの大学に進学し、その後どこに海外留学を目指すのかを決断をすることはとても難しいかもしれません。
もちろん、今回お話しました、文科省の「トビタテ!留学JAPAN」の第2次ステージ始動のニュースや、「スーパーグローバル大学」のこれまでの10年間の取り組みとアフターコロナの今後の展望について。さらなるグローバル教育を見据えた世界の優秀な大学との提携拡充や受入れ留学生・派遣在学生のそれぞれの拡大は、ますます重要なテーマであり課題になっている訳なのです。
そして、近い将来、「グローバル志向」が強いあなたが、「大学進学」やその後の「海外留学」について興味を持ったら、是非とも、あなた自身で「スーパーグローバル大学」や「学びたい学部・学科」、「留学したい国」や「留学で学びたいこと」、「留学奨学金制度」や「留学に役立つ資格」、「留学に必要な語学テスト」や「大学のGPA」、「大学の協定校」や「実際に留学に行くタイミング」、「留学後の院進」や「留学後の就活事情」、「保護者の同意を得る方法」なども含めていろいろと調べてみてください。
いざ大学進学やその先にある海外留学が目前に迫って来ると、誰しもがいろんな不安や心配事が湧いてくるものです。
ですが、きっと大丈夫です。いろいろ批判的な意見もありますが、「スーパーグローバル大学」は間違いなくおすすめできる大学になります。
そして、あなた自身の夢だったグローバル志向の「大学進学」やその後の「海外留学」について、どの大学の学部・学科に入学し、どの国にいつ留学し、協定校の留学要件として、語学要件(TOEFL・IELTS)のスコア、大学の成績評価であるGPA、留学奨学金の獲得などを真剣に調べてしっかりと準備をしたのですからきっと大丈夫です。安心してください。
最後に、あなたの「大学進学」とその先にある「海外留学」が絶対成功しますように、微力ではありますが心よりお祈りを申し上げております。
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■2023年クリスマスのメッセージ
■例年、1月~3月は不動産売買が活発になります!
これからクリスマス、年末・年始時期を迎えますが、例年 年明けの1~3月は不動産売買が活発になる時期になります。
それは、年末・年始などの長期休暇は、ご実家へ帰省される時期でもあり、不動産の購入希望のご家族は、ご両親にマイホームの購入相談と資金援助の相談などに行かれる時期でもあるため、年明けの1月15日頃から3月いっぱいは、年間を通じた不動産売買の需要期となる訳です。
また、不動産の売却相談についても同様で、活用していないご所有不動産(相続した空地や空家・ご実家など)の売却相談や転勤に伴う売却相談なども、この時期に行われることが多くなるため、年明けは新規の不動産情報が市場に出回りより活性化される訳なのです。
そのため、当地域で不動産売買をお考えのお客様は、住宅・不動産業界に従事して31年目のベテランである担当「伊藤」までどうぞお気軽にお問い合わせください。
もちろん、「無料査定」「無料相談」「秘密厳守」で対応させていただきますので、どうかご安心ください。
なお、弊社は「仲介手数料30%割引」実施中ですので、とってもお得ですし、きっとお役に立てると思います。
是非、あなたからのご相談をお待ちしております。