☆大学生の成績評価「GPA」を考える
2023年08月26日
☆大学生の成績評価「GPA」を考える
いつもお世話になっております。「天白区塩釜口」の㈱プレディオ プラスの伊藤です。
さて、早速ですが、一般的に大学を卒業するには「124単位」が最低必要になのだそうです。そして、大学生の中には卒業要件ギリギリの124単位で卒業する人もいれば、余分に単位を取得する人もいらっしゃいます。
そのため、大学4年間で単純計算すれば124単位を4で割り、1年で「31単位」ずつを取得すれば良いことになります。
しかしながら、一般的な大学生の多くは、新生活で意識が高く時間的に余裕がある1・2年生のうちに、少しでも多くの単位の取得を目指す学生が多くを占めています。
そして大学在学中に、「アルバイト」や「サークル活動・ボランティア活動」に勤しみ、中には「海外留学」や「海外旅行」を考えたりする学生も多数いらっしゃいます。
さらにその先の大学3・4年生では、徐々に意識が「卒業研究・卒業論文」や「資格取得」へと移行し、最終的には「大学院への進学」や「就職活動」へと興味が移っていき、自然と卒業や将来を見据えたことに時間をかけるようになっていきます。
そこで、今回の特集記事は、この時期大学生がよく話題にしている成績評価である「GPA」について解説していきたいと思います。
そもそもGPAとは「Grade Point Average」の略称で、大学生の成績評価に利用されている指標のことになります。
この「GPA」と呼ばれる成績評価は、今後の学生生活における「奨学金の獲得」や「留学の選考」、「人気のゼミ選考」や「大学院への進学」、「就職活動」などに多かれ少なかれ影響してくる重要なものでもあります。
それではさっそく、今後の大学生活における選択を、より豊かなものにするためにも、「GPA」について一緒に見ていきましょう。
GPAの指標について
GPAとは「Grade Point Average」の略称で、大学の成績評価に利用されている指標のことを指します。
元々はアメリカの教育機関が発案した仕組みで、現在は日本でも一般化されています。奨学金や留学といった制度を受ける場合の判断基準として用いられることも多いシステムです。
具体的には、履修科目ごとに5段階で評価されたものに、GP(Grade Point)と呼ばれるポイントを与え、単位あたりの平均を出したものが「GPA」となります。
海外の大学では、卒業の条件として使われている場合もあります。
それでは、成績評価(GPA)にはどういった要素が関係しているのでしょうか。評価は一般的に、①「試験の点数」、②「出席日数」、③「レポートの点数」の3つの合計から算出されます。
これらは、高校まで使用されていた「評定平均」と同じようなものだと考えると分かりやすいかと思います。
①成績の評価基準
大学では一般的に成績評価基準が設定されており、優(A)や良(B)などの成績評価の記号が与えられます。各成績評価の基準は大学ごとに異なる場合がありますが、一般的に秀(S)が最も優秀で不可(D)が不合格を意味します。
②ポイントの割り当て
GPAでは各成績評価に対してポイントが割り当てられます。例えば、秀(S)には4ポイント、優(A)には3ポイント、良(B)には2ポイントといった具合です。また、ポイントの割り当ては大学によって異なる場合がありますので、各大学の成績評価基準を確認する必要があります。
③単位数の重み付け
GPAは各科目の単位数にも影響されます。通常、単位数の多い科目ほどGPAに与える影響が大きくなります。例えば、3単位の科目で秀(S)を取得した場合と、1単位の科目で秀(S)を取得した場合では、3単位の科目の方がGPAへの寄与が大きくなります。
④GPAの計算方法
計算方法としては、それぞれの項目の(GPA×単位数)の総計を、履修登録した科目の合計単位数で割ることで算出されます。
例えば3単位の科目が優(A)の場合、その科目の成績評価は3×3で9点になります。その後、すべての科目の合計を算出し、その総計を単位数で割った数値がGPAとなります。落第した科目、つまり単位が取得できなかった科目については、ほとんどの大学はGPAに算出しないシステムを採用しています。なお、GPAは学期毎、あるいは年度毎に算出して提示されますが、就職活動では大学4年間のすべてのGPAが見られます。新卒で受ける場合は3年生時点、すなわち現段階で最新のGPA数値の合計が選考対象となります。
特に、④のGPAの計算については、今後大学での成績を上げようと思った時に知っていると便利です。
通常、大学の成績が出るタイミングは各学期のテストやレポート提出が終了して以降となり、実際に出されるのは新学期が始まるタイミングという大学も多いようです。
「GPA」の計算方法について知っておけば、自分が目標としている成績評価を獲得するためにどれほどの成績を獲得する必要があるのかを、いつでも自分で計算ができるため、授業の選択や配分を決めるのに非常に役に立ちます。
GPAの計算方法と平均値の目安
評価制度については、ほとんどの大学が科目の点数をもとにアルファベットや漢字を用いつつ、上限を4.00、下限を0.00として以下のように設定しています。
評価 点数 ポイント
秀(S) [90~100点]・・・4ポイント
優(A) [80~89点]・・・3ポイント
良(B) [70~79点]・・・2ポイント
可(C) [60~69点]・・・1ポイント
不可(D) [0~59点]・・・0ポイント
一般的なGPAは1~4で評価されていて、数字が大きくなるほど評価が高くなるというシステムです。
例えば、成績評価が秀(S)であった場合は、その履修科目のGPは最高点の4になります。成績評価が優(A)であった場合は、その履修科目のGPは3となります。途中で受講をやめてしまった場合や不可(D)となった受講科目のGPは0となります。
このように大学の成績評価と連動して、成績が高ければ高いほど大きな数字がGPとして与えられます。
そして、次に平均を導き出す「GPA」の算出方法を説明します。
例えば、大学1年生のときに42単位を取得し、秀(S)を6単位、優(A)を14単位、良(B)を18単位、可(C)を4単位獲得した場合は以下のようになります。
【(4×6単位+3×14単位+2×18単位+1×4単位)÷42単位=2.52…】となり、大学1年生のときの「GPA」は2.5となります。
また、大学では、秀(S)や優(A)などそれぞれの成績に該当する学生の割合が決められている場合が多くあります。特に一番良い秀(S)などの評価は1割程度の学生しかもらえないことも珍しくありません。
一方で、一番割合が多いのが良(B)の評価の学生になります。ほとんどの学生は、良(B)、つまり2点台で提示され普通の評価となるため、GPAの平均値としては概ね「2.4~2.8」が目安となります。
そして、GPAが「3.0以上」となると「普通より上」の評価になり優秀であるとなります。それは、GPAが「3.0以上」ということは、全ての履修科目で優(A)以上を取得していると示しているからです。また、GPAが「3.5以上」の場合は、とても優秀であるという評価になります。
前述したようにGPAは、大学の評価制度によって異なってくるため、一概にこの点数が良いといった割り切り方はできない仕組みとなっています。
それは、実直的な話、履修科目の大学の授業の難しさや担当する教員の当たり・はずれ(教え方)により左右されることが多くあって、同じ大学でも学部・学科の履修科目が違うだけでもGPAが変化してしまうからです。そのため、成績について他大学や同じ大学でも他の学部・学科の学生と正確にGPAで比較することは難しいという訳です。
GPAが重要だと考える理由
いよいよ、ここからは、どうして大学での成績評価(GPA)が重要となってくるのかという点について解説していきたいと思います。
大学生にとって履修科目の成績評価(GPA)が重要な理由にはいくつかの要素がありますが、大学の成績評価を上げることは選択肢を増やすこと(≒大学生活、ひいてはその後の人生を充実させること)に密接に関わってくるからだと思います。
大学での成績評価(GPA)が、密接に関わってくる事例はいくつもあります。そんな場面を考えていきましょう。
①人生の選択の場面、院進や留学、奨学金の獲得
例えば、人生の選択の場で、大学を卒業した後「大学院への進学」を希望する場合には、大学での成績は「院進選考」の重要な要素となります。
つまり、優れた成績を持つ学生であればあるほど、大学や大学院への「入学」や「奨学金の獲得」に有利な立場にあると言えます。
逆に大学での成績評価(GPA)があまりにも低いと、特に海外の大学や大学院への「留学」や「入試」の際には足切りされてしまうことがあります。
大学や大学院によって求められる成績の基準は様々なため、時間のあるタイミングで自分の希望する進路先が、どれぐらいの成績評価(GPA)を求めているか一度確認してみるのが良いと思います。
「まだ進路が決まってなくて悩んでる」という大学生も、将来自分が進みたい進路が決まった際に、成績評価(GPA)が理由で希望の進路に進めないという悲しい思いをしないためにも、できる限り成績評価(GPA)は意識して授業を受けるようにするのが賢明だと言えます。
成績は学生の本分である「学業の成果」を示すものです。
つまり良い成績を修めているということは、それだけ真剣に大学で授業と向き合って勉強してきたという何よりも分かりやすい証明になります。
また、「自分は授業内容を十分に理解し、適切な学習スキルを身につけている」ということを明示することにも繋がります。
特に、大学院への「外部院試」や海外の大学や大学院への「留学」や「進学」ともなると、今通っている自分の大学よりも成績が厳しくつけられることが多いため、成績評価(GPA)は自分がどれだけ学業に真剣に打ち込んできたかということを示すことができる重要な指標でもあり有効な武器になると思います。
②人生の選択の場面、就職活動
次に、「就職活動」の場面においてもGPAで良い成績を持っていることはアドバンテージになり得ると思います。
もちろん、実際の就職活動では、成績だけでは計れない志望動機や課外活動への取り組みも非常に重要な要素となりますし、就活生の性格や人柄、人間性やコミュケーション能力なんかもとても大切な要素です。
そのため、就職活動では成績はさほど関係ないという世の中の言説は、あながち間違っていないのではないかとも思います。実際、選考において大学での成績を求められることはほとんどありません。
しかし、だからといって成績評価(GPA)が就職活動で何の意味もないかと問われたら決してそんな事はないと思います。
例えば、課外活動も積極的にやりつつ、大学での成績評価(GPA)も良いとなれば、それだけで自分がマルチタスクを高い次元でこなすことができる人材であるとアピールできると言えます。
また、企業側の視点から見ても、今は留学や長期インターン、ボランティアといった課外活動に取り組んでいる学生はそもそも非常に多いため差別化が難しく、そんな中で「自分は大学の授業も真面目にこなしていた」という証明ができれば、他の就活生からも頭ひとつ抜けることができるのではないでしょうか。
大学の成績評価(GPA)だけで就職活動が必ずしもうまくいくとは限りませんが、就職活動の観点から考えても、いい成績を取っていて絶対に損することは無いと思います。
GPAが高いという事実は、同時に以下のアピールポイントにも繋がると考えられます。
●学業を真面目に取り組んでいる
●ロジカルに考える能力がある
●卒なくタスクを遂行できる
逆にGPAが低いにも関わらず、学業の頑張りや論理的な思考をアピールした場合には、説得力に欠けるため就活で人事側に響かないと私は思います。
そのため、上記3項目をアピールしたい場合は、大学入学時点から学業を頑張り、成績上位を就活時まで維持することで、より説得力が増すと考えられます。
統一性がないゆえ選考基準に含みにくいGPAですが、高いことがマイナスに働くことはなく、むしろプラスに捉える企業のほうが多いのも事実です。
平均値より高い数値を目指して学業に取り組み、エントリーシートや面接の段階で学業面の頑張りのアピールとして活用することを強くおすすめ致します。
GPAと学業の選択肢
成績評価(GPA)は、学生の学業の選択肢にも大きな影響を与えます。
実際に、高いGPAを持つ学生は、優れた大学院プログラムや特別な研究会への参加のチャンスを得る場が多いと考えられます。
そのためGPAが低い場合は、進路選択において重大なウィークポイントとなる可能性があります。
大学に入学した当初は良い成績を取る重要性が分からず、最低限単位を落とさなくて済みそうな労力で、如何にコスパ良く単位を獲得するかということに主眼を置いた結果、成績評価は単位こそ落とさなかったものの、今思うとGPAの成績を意識して頑張っていれば良かったという学生も少なくありません。
実直的な話、例えば大学2年生のときに、やはり大学生のうちに交換留学をしたいと思い立ち、高校生の頃より留学をぼんやりと意識していたことで、英語だけは勉強していて自信満々に留学プログラムの募集要項をチェックしたところ、そこにはGPAの成績条件が存在しており、どんなに語学力で優れた成績を修めていようが、どれだけ留学意欲があろうが、その募集に応募することができなかったと後悔する学生も事実いるのです。
特に、大学在学中に留学に行きたいと考えている学生は、早いうちから「奨学金」や「留学」の募集要項を確認し、自分の成績(GPA)と向き合うことを強くおすすめ致します。
「GPA」のまとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、大学生の成績評価である「GPA」について特集してまいりました。
優れた成績(GPA)は、学生自身の評価や自信を高め、将来のキャリアや学術的な成果にも大きな影響を与える可能性があると思います。
また、学びたい人気のゼミ選考、留学への挑戦、内部・外部の大学院への進学、奨学金の獲得、学業の成果の証明、就職活動の競争力向上、学業の選択肢の拡大、スキルの習得という様々な場面で、成績評価(GPA)は大学生にとってはとても重要な要素となっていると思います。
加えて、大学生は授業での成績評価に真剣に向き合うことによって、自身の学習努力を分かりやすい指標として反映させることができると言えます。
本当に大学生活は夢のような貴重な時間です。
微力ではありますが、大学生活におけるあなたの望む光り輝くキャリアが構築されますことを心よりお祈りしております。
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