☆「大学生の交換留学」ってどうなの?
2023年11月03日
☆「大学生の交換留学」ってどうなの?
いつもお世話になっております。「天白区塩釜口」の㈱プレディオ プラスの伊藤です。
さて、前回「■高校生の交換留学ってどうなの?」という特集をやりましたので、今回は「大学生の交換留学」についての特集記事になります。
「●高校生の交換留学」と「●大学生の交換留学」とでは、その目的や留学に行くための難易度だったり、留学先の学校のレベル、留学費用などに明確な違いがあります。
「大学生の交換留学」を考えている皆さんの中には、すでに高校生のときに海外留学を経験された方もいらっしゃれば、興味はあったけれど大学受験のことやクラブ活動、あるいは新型コロナ感染などを理由に、高校時代は留学を断念された方もたくさんいらっしゃるかと存じます。
また、一方では「海外の大学で学びたい」ということで、高校卒業後に直接、海外大学への進学を目指されている方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、夢を叶える方法はもちろん「正規留学」だけではありません。
日本国内の大学に入学して在籍しながらも、海外留学が必修とされている大学や学部・学科であれば、必ず海外の大学で興味のある専門分野を学ぶ経験ができるのです。
近年、グローバル化が進み英語などの必要性が高まる中、将来 海外で活躍する人材育成の推進強化が求められており、そういった意味でも、大学生は時間的な都合が比較的つけやすく、さらには海外留学の「奨学金制度」も充実していることもあって、特に費用も抑えられる「交換留学」という制度が改めて注目されており、採用する大学も年々増えてきている傾向にあるのです。
大学入学後に海外留学をしたいと考えているのなら、本来は「大学受験前の志望校を決める段階」から、そういった「交換留学制度が充実している大学や学部・学科」があること。そして、各大学には「交換留学可能な海外の協定校 (海外留学支援制度) 」があって、「そのハードルの高さ」や、「どんなメリット・デメリット」があるのかとか、「注意する点」は何かを、しっかりと把握しておくことが何より重要なのだと思います。
現在、海外留学に興味がある「中学生」や「高校生」の皆さん、そして当事者である「大学生」の方やその「保護者」の皆様にも、是非知っていただきたい内容になりますので、どうぞよろしくお願い致します。
なお、こちらはこれまでに特集しました…
になりますので、是非併せてご覧くださいますようお願いいたします。
それでは、早速ですが一緒に見てまいりましょう。
■大学生の「交換留学」とは
「交換留学」とは、在学中の大学が海外大学との間に締結した「交流協定」に基づいて、海外の大学(協定校)に一定の期間、留学を行う制度のことを言います。
一般的に、“交換” 留学という語感から、自分の在籍する大学と海外の協定校が毎年、同じ人数の留学生を交換で派遣しあうという意味合いで捉えられがちですが、必ずしもそういう訳ではなく、双方の国の文化などを理解するための「国際交流」が主な目的であることが多いそうです。
海外の大学に正規のルートで入学したうえで、4年間(もしくは国ごとに定められた課程を修了するまでの期間)所属して学生生活を送り、現地のネイティブ学生と同じようにその大学を卒業することを目的とする「正規留学」とは異なり、「交換留学」は日本の大学に所属して “籍” を置いたまま、協定先の海外大学に定められた期間通うことになります。その期間はおよそ半年~1年間がほとんどですが、プログラムによってはさらに短期間(1学期間のみなど)のものもあるそうです。
「交換留学」を可能にする協定には、大学同士で協定を結ぶ「大学間協定」と、一部の学部・学科単位で協定を結ぶ「部局間協定」の2種類があります。
「大学間協定」の場合は、その大学に在籍しているすべての学生が交換留学の対象となりますが、「部局間協定」の交換留学は、協定を締結している学部・学科に所属している学生のみが対象となります。つまり、大学や学部・学科によって、協定校の所在地域や参加条件、派遣人数などが大きく異なるということになります。
交換留学のスタート時期は、協定先の大学の学期始まりに合わせて、国によって■春募集 (主に南半球の国 例:オーストラリアやニュージーランドなど)や■秋(夏)募集 (主に北半球の国 例:アメリカやカナダ、ヨーロッパ、アジアなど)となることが多いようです。制度によって、ある程度自分で選べる場合と、あらかじめ決まっている場合があるので、それによって渡航する時期が異なり、ビザの取得や予防接種のタイミング、留学奨学金の応募時期などにも注意が必要なんだそうです。
(参考)「 国別の新学期の一般的な始まり時期」
■シンガポール …… 1月
■マレーシア …… 1月
■コロンビア …… 1月
■オーストラリア …… 1月~2月
■ニュージーランド …… 1月~2月
■ブラジル …… 2月
■アルゼンチン …… 3月
■ウルグアイ …… 3月
■ペルー …… 3月
■韓国 …… 3月
■インド ……4月~7月 地域によってまちまち
■タイ …… 5月
■フィリピン …… 6月
■インドネシア …… 7月
■台湾 …… 8月
■ドイツ …… 8月
■オランダ …… 8月
■フィンランド …… 8月
■ノルウェー …… 8月
■デンマーク …… 8月
■スイス …… 8月
■メキシコ …… 8月~9月
■アメリカ …… 9月
■カナダ …… 9月
■イギリス …… 9月
■フランス …… 9月
■イタリア …… 9月
■ベルギー …… 9月
■スペイン …… 9月
■ポルトガル …… 9月
■トルコ …… 9月
■モンゴル …… 9月
■中国 …… 9月 など
※同じ国でも州や地域、学校によっては新学期の時期が微妙に異なることがありますし、さらに2学期制や3学期制などをとっていることもありますので、あくまでも参考程度です。
■大学生の「交換留学」のメリット
①交換留学は費用が抑えられる
「交換留学」は、日本の大学に在籍したまま海外の協定校に派遣してもらえる制度のため、日本の在籍大学への学費を通常通り払うだけで、交換留学先の海外大学への追加の学費の負担が必要ないことがメリットの1つ目になります。
実直的な話、日本の大学と比較すると海外大学の「授業料」ってめちゃくちゃ高額なんです。そのため、海外の協定校の授業料が免除されている点は、特に留学先が私立大学だった場合などに、費用面で正規留学とはかなりの差がつく重要なポイントとなります。
さらに、グローバルな人材育成の補助政策の一環として、将来有望な大学生の交換留学希望者には、海外留学のハードルを下げる方策として、各大学独自の奨学金制度が用意されていたり、すべての留学希望者が熱望する「給付型の留学奨学金制度」があったりします。
そもそも「給付型の留学奨学金」は、応募する留学希望者が多くて、その選考倍率も獲得の難易度も非常に高いのですが、例えば「日本学生支援機構(JASSO)」や「文科省のトビタテ留学JAPAN、(公財)業務スーパージャパンドリーム財団 」などの給付型の留学奨学金を獲得できることもあるので、是非いろんな奨学金を調べて応募してみてください。そのため、それらの奨学金の獲得によっては、さらに費用を抑えて留学できる「交換留学」は、費用面だけを考えてもやはり一番人気の留学方法だと言える訳です。
※「給付型の留学奨学金」とは、返済する必要がない奨学金のことを言います。(但し、応募条件がいろいろとあって獲得するのはとても難しい。)
(例) つまり、仮にアメリカの名門州立大学である「カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)」の場合
■UCLAの「THE 世界大学ランキング2024 18位」「同ランキング アメリカ国内ランキング 12位」
■留学要件である英語資格テストの目安:TOEFL (トーフル) 87以上 又は IELTS (アイエルツ) 7.0以上
UCLAの1年間の授業料を考えた場合、専攻するコースによって異なりますが、およそ47,000ドル[2023年11月1日現在のレート(1ドル=151.26円)でおよそ710万円]となっています。
■日本の国公立大学の1年間の授業料はおよそ54万円です。
(差額) 約710万円-約54万円=約656万円
■日本の私立大学の1年間の授業料はおよそ90万円~130万円です。(※医学部、歯学部を除く)
(差額) 約710万円-約90~130万円=約580~620万円
そのため、仮に「UCLA」が在籍している大学の協定校となっていて、あなたが1年間UCLAへ交換留学できた場合は、日本の在籍している大学の年間授業料さえ払えば、UCLAでの年間授業料は別途かからないという仕組みになっている訳です。
どうですか?大学生の「交換留学」ってめちゃくちゃお得だと思いませんか!
但し、その他の費用として、●ビザ代 ●保険代 ●予防接種代 ●渡航費 ●住居費 ●食費 ●教材費 ●交際費 ●医療費 ●現地での旅費 ●お小遣いなどは当然別途必要になります。
そのため、「これらのその他の費用を、各種の留学奨学金制度に応募して獲得できたら、さらにお得になってめちゃくちゃ助かりますね!」ということなのです。
②留学先で取得した単位が、在籍大学の単位にできる
メリットの2つ目は、交換留学では、留学先の協定大学で取得した単位を、所属している日本の大学の単位に置き換えることができる可能性があるということです。
交換留学の場合は、在籍している日本の大学は休学にならないため、所属学部・学科の所定の手続きにより、交換留学先の協定大学で取得した単位が卒業要件の単位として認定される単位互換制度がある場合は、交換留学をしても4年間で大学を卒業することが可能となります(大学や学部・学科によって取得できる単位の上限が決まっているなど制度の詳細は異なります)。
簡単に言うと「交換留学は、①およそ半年~1年間、海外の世界レベルの協定校に行って学べ、②それは現地で本場の英語力などの語学力が飛躍的に上達することにもなり、③留学先で出会った世界中の優秀な友人たちとのかけがえのない出会いや交流もできる上に、④さらに、現地で休日を利用していろんな場所へ観光も旅行もできて、⑤尚且つ休学したり留年したりせずに4年で大学を卒業できる」という訳なのです。
③大学に留学をサポートするプログラムや部署があって、留学希望者に手厚く優しい
海外大学へ留学するためには、日本とは異なる教育制度の国も多く、多くの書類が必要となる大学への煩雑な出願や渡航手続きをいきなり自分だけで行うのは、かなりハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかと存じます。
しかし、大学の協定校へ交換留学をする場合は、手続きの多くを大学側が手厚く支援してくれる独自のプログラムや留学をサポートしてくれる専門の部署があって、本当にありがたいことに比較的負担が少ないと感じることも多いようです。
また、大学の協定により大学同士の連携がとれているため、様々なサポートが充実していたり、留学前にあらかじめ必要な情報を収集したりすることが可能であるなど、安心できる要素が多いこともあります。
そして、大学によっては、独自の留学支援プログラムや学部ごとの研修プログラムがあったり、「国際交流課(室)」や「留学サポートセンター」などという名称の留学相談の部署があって、そこには留学希望の学生をサポートする窓口役の先生や職員の方がいたり、過去に交換留学経験があるボランティアの先輩学生が複数いたりして、あなたが志望する協定校の情報はもちろん、おすすめの奨学金情報なども無料で手厚くサポートしてくれるので安心でとても心強いと思います。
つまり、あなたが協定校の校内選考に運良く受かり、交換留学に必要な指定の書類さえしっかり準備すれば、後は大学が手続きをしてくれるので、協定校の入学許可証が来るのを待つのみで安心というのが3つ目のメリットという訳です。
簡単に言うと、大学によっては、「交換留学に必要な英語資格テストなどの学習支援プログラム」などがあったり、分からないことや疑問に思うことがあった場合には、すぐに安心して相談に行ける窓口の部署があって、「留学前・留学中・留学後」も安心で心強いということです。
④交換留学はかけがえのない時間を過ごせる
交換留学の期間はおよそ半年~1年間となり、海外で暮らし、現地の協定大学に通って学ぶことになります。
英語などの現地の語学力の上達はもちろん、専門性のレベルの高い選択科目などで海外ならではの学問に触れて、幅広い視野を得ることも期待できます。
このおよそ半年~1年間の交換留学を長いと感じるか、短いと感じるかは人それぞれですが、1年間生活すればその土地の暮らしにはかなり慣れるはずです。
現地の文化や季節の移り変わりはもちろん、大学の課題レポートやテストに一生懸命取り組んだり、ネイティブ学生や世界中から来ている留学生仲間たちと大学の行事やクラブ活動、スポーツ観戦や芸術鑑賞、時には休日を利用して一緒に旅行に出かけたりして、交換留学を通してかけがえのない時間を一通り経験できることが4つ目のメリットになるかと思います。
⑤現地のネイティブ学生や世界中の留学生と同じキャンパスライフを送ることができる
交換留学の最大の目玉であり5つ目のメリットは、専門性のレベルの高い学術機関で、現地のネイティブ学生や世界中の留学生たちと同じ授業を受け、同じ目線でキャンパスライフを送れることです。
「語学留学」では現地の語学学校に入っての語学学習が中心ですが、協定校への「交換留学」では、現地のネイティブ学生と現地の言語でレベルの高い専門分野の同じ授業を履修し、一緒に授業を受けます。
そのため、授業では優秀なネイティブ学生と一緒にディスカッションにも参加しますし、同じ課題レポートを提出し、もちろんテストも同様にあって、放課後は多くの時間を大学の図書館などで夜遅くまで一生懸命に勉強するといった実際の大学生活を送ることになります。
そもそも世界レベルの大学で、現地のネイティブ学生や世界中から来た優秀な留学生たちと同じキャンパスライフを送ることができるというのは、交換留学最大のメリットと言っても過言ではありません。海外のキャンパスライフに憧れがある人は是非とも検討してみてください。
もちろん、この交換留学で出会ったネイティブの友人や世界中の留学生仲間たちとの出会いや、楽しかったあるいは苦労した様々な経験や思い出は、あなたの今後の人生においてとても大きな一生の宝ものになっていると心から思います。
■大学生の「交換留学」のデメリット
①交換留学は期間や専攻が決められていることが多い
デメリットの1つ目は、交換留学では日本の大学で在籍している学部・学科の学問領域を超えて、興味のある科目を履修することは基本的には出来ないということになります。
正確には、留学先の協定校の承諾があればどんな科目でも履修はできるのですが、日本の大学の単位に認定される可能性が低いということになります。
「交換留学」は単位互換できることが制度の主眼になるのですが、留学先の履修内容がある程度日本の大学の授業内容と被っていないと、単位互換の申請が通らない場合が一般的になります。そのため必然的に勉強する分野は限られてしまう訳です。
そもそも、「交換留学」は在籍している日本の大学が、協定を結んでいる海外大学限定の留学となるため、留学の応募要件や募集人数も限られていて、留学希望者が多い場合などは「学内選考」もあってそのハードルは高く、そもそも自分が本当に行きたい国や大学に自由に留学できる訳ではないということになります。
また、限られた大学の協定校の中で、さらに学部や学ぶ内容があらかじめ指定されていたり、留学時期が「例えば、大学2年次後期の約5ヶ月間」など細かく設定されていたりする場合もありますので、あなたが大学生で交換留学を希望する場合は、入学する前の大学選びの段階から本来は慎重に調べておくことが必要になってくる訳です。
そのため、大学の「交換留学」は、基本的にはあまり融通が利かないプログラムが多いので、自分の希望に沿った交換留学ができるかどうかを、あらかじめ大学の協定校を調べておくなど、ある程度は高校時代の大学受験をするまでに確認しておく必要があるということになります。
②交換留学は人数制限もあって、大学の成績や語学力などの応募要件が厳しい
デメリットの2つ目は、大学や学部・学科の交流規定により、協定校の「交換留学」に派遣される年度あたりの留学できる学生数はあらかじめ決められていることがほとんどで、応募枠が数人(1名~5名)など限られている場合がほとんどです。
また、交換留学は、国際交流を目的とし、在籍する日本の大学の代表者として派遣される制度であるため、応募の時点である程度の語学力があることが募集条件に含まれているのが一般的です。
例えば、英語圏の大学の場合は、いわゆる英語資格テストの「TOEFL (トーフル)」や「IELTS (アイエルツ)」がそれにあたり、各々獲得点数○○点以上という高いハードルをかしています。
(※語学要件の目安としては、■「TOEFL (トーフル)」の場合…最低70以上、できれば85以上あれば安心、■「IELTS (アイエルツ)」の場合…最低5.5以上、できれば6.5以上あれば安心。ただし、志望している協定校が海外のTOP校の場合は、語学要件がさらに高いスコアレベルを求められていることも普通にあります。)
なぜなら、交換留学は語学留学ではないため、そもそも英語を学びにいく留学ではなく、英語で専門性の高い世界レベルの専攻科目を、現地の優秀なネイティブ学生と一緒のキャンパスで学び、授業では一緒にディスカッションをしたり、同じ課題レポートを提出したり、もちろんテストを受けるために、必要最低限の語学力が留学要件として求めているからです。
さらに、協定校ごとに在籍している日本の大学の成績評価(例えば、GPA3.0以上など)も留学条件に含まれていることも多々あります。
これも実直的な話、在籍している大学の代表者として協定校へ交換留学に行くことになるため、そもそも派遣できる人数も限られているために、交換留学に応募してきた学生にハードルをかして、できる限り優秀な合格者を派遣する制度をとっている大学が一般的なためです。簡単に言うと大学生の交換留学は、とてもハードルが高くて、希望すれば誰でも交換留学ができる訳ではないということになります。
③留学期間の制限があること
デメリットの3つ目は、交換留学の期間はおよそ半年~1年間が一般的で、入学から卒業まで4年間とか3年間(国によって期間は異なる)在学できる「正規留学」よりは当然かなり短くなるということです。
海外大学での、いわゆる留学生活を体験するためには十分な時間になるかと思いますが、それなりに自分の留学目的があって、より高いレベルで専門分野を学びたい場合などは、なかなか限られた時間を有効に過ごさないと、学習面ではやはり時間が足りず達成感をあまり得られないという結果になる恐れも正直あると思います。
また、当然ですが、およそ半年~1年間程度の交換留学では、海外大学の学位は取得できないことがほとんどなので、大学卒業時の学位は在籍している日本の国内大学の学位のみになります。
④留年の可能性があること
デメリットの4つ目は留年の可能性があるということです。
先ほど上の交換留学のメリット②として、必ずしも休学・留年をしなくてもよいことを挙げましたが、主に就職活動の関係などで、戦略的に留年を選ばざるを得ない場合もあり得るということです。
なぜなら、留学する国にもよりますが、アメリカやカナダなどに行く多くの大学生が2年生や3年生の8月~9月から交換留学に行き、翌年の6月ごろに帰国する形になります。
つまり、簡単に言うと、「大学3年生」で交換留学する場合は、一般的な日本の大学3年生が行う「就職活動の時期」をまるまる海外で過ごしていることになる訳です。
そのため、日本で就職活動をするために、敢えて休学・留年をして1年卒業を延ばす人もいますので、その可能性もあらかじめ考えておく必要があるということになります。
実直的な話、交換留学中に海外で就職活動をするのは不可能ではありませんが、普通に考えてもめちゃくちゃ大変だということです。
留学中は、外国という慣れない環境で、授業の膨大な課題やレポートに追われ、もちろんテストも普通にあるので単位を取ること自体がとても大変になる訳です。
それに加えて「大学3年生」での就職活動も、日本の学生と同様にやろうとすると、同じく多くの時間が必要になりますので、せっかく夢だった交換留学に来ているのに、就職活動のために単位が取れないということになってしまいます。
なお、これは余談になりますが、それでも「交換留学」する協定校の場所によっては、それこそ有名な「ボストンキャリアフォーラム」や「ロンドンキャリアフォーラム」などへ参加できるチャンスも考えられます。
どうしても参加したい場合は、よくよく考えて、期間中の滞在先や手段(例えばトラベルスカラシップなども含む)、服装(スーツ)やレジュメ(履歴書)など用意するものを計画的に準備しておくなど(授業の調整などを含めて)、事前に自己分析をしっかりと行ったり、ガクチカのエピソードや自己PRポイントをよく理解して「就活の軸」を決めて、何を優先するか考えて計画しその対策をどうするかが大事なのだと思います。
※但し、個人的には、あなたがせっかく交換留学に来ていて、「ボスキャリ」などに興味があるのなら、怖がらずにまず「アプライする」ことが何より大事だと思いますし、たとえ失敗したとしてもその経験による学びが、今後のあなたに絶対にプラスに働くとも思います。
※なお、目安の開催時期としましては、●ボストンキャリアフォーラム:毎年11月上旬頃に3日間(金・土・日)開催 ●ロンドンキャリアフォーラム:毎年4月上旬頃に2日間(土・日)開催 ●東京キャリアフォーラム:年2回 (夏) 6月下旬頃に2日間(土・日)開催、(冬) 12月中旬頃に2日間(土・日)開催。なお、他にもキャリアフォーラムはありますが、キャリアフォーラムごとで、その規模や参加企業、企業数、時期などは異ますのでご注意ください。
■大学生が交換留学を行う際の注意点
ここまで「大学生の交換留学」のメリットとデメリットを見てきましたが、これらの情報だけで留学準備や留学中の勉強などがスムーズにいくか心配な方も多いと思います。
では、大学生の交換留学制度を利用して海外留学を検討する際に、注意しておきたいことはどんなことでしょうか?主なポイントを改めてまとめてみました。
①早めの情報収集を行うこと
まず1つ目の注意すべきポイントとしては、できるだけ早く情報収集を心がける必要があるということです。
近年、交換留学制度がある大学や学部・学科は年々増えてきてはいますが、実直的な話、あなたの在籍している日本の大学によっては、あなたの希望に合った協定校やプログラムが用意されていないことも絶対的にあるということです。
つまり、あなたが大学生での海外留学に夢を抱き、一生懸命頑張って大学受験に合格して入学したあと、こんなはずじゃなかったと後悔する場合も可能性としてあることを是非このタイミングで覚えておいてください。
そして、出来れば大学受験前の志望大学を決める段階で、志望大学や学部・学科に留学・国際交流に関してどんな制度があるのか、応募条件も含めて、あらかじめよく調べておくことが何より大切になってくる訳なのです。
次に、大学入学後に「交換留学」に興味を持った場合の注意点をお伝えします。
先のお伝えしました、大学生の交換留学のデメリット②として、在籍している日本の大学の成績要件(GPA)や、英語資格テストの「TOEFL (トーフル)」や「IELTS (アイエルツ)」の語学要件の話をしましたが、前もって十分な大学成績評価や語学要件を満たしていない場合は、そもそも協定校への応募要件を満たしておらず、留学したい協定校に応募すら出来ないことになる訳です。
さらに、人気のある協定校に応募する場合には、例え留学要件をぎりぎりで満たしていたとしても、他に高いスコアの応募者がいた場合は、大学の学内選考で負けてしまうことになるということです。
そのため、大学で交換留学を希望する場合は、協定校にはどのような大学があるのか、出願要件は何か、語学テストの要件は何点以上必要かなどの情報を早めにキャッチして、入念に準備を進めることが大切になってくる訳です。
また、幸運にも交換留学が決まって協定校に留学する場合には、海外の大学の授業料は免除されますが、それ以外の費用は自己負担になります。
例えば、現地での生活費(食費、住居費など)、渡航費、パスポート申請手数料、ビザ申請代、保険代などが必要になります。
留学費用の負担軽減のためにも、大学生だからこそ利用可能な様々な奨学金制度の情報収集を積極的に行って、うまく在籍する大学の留学プログラムや留学サポートの部署を活用して、より良い奨学金の獲得に努めてください。
実直的な話、留学を希望している学生の中には、大学生の交換留学を安易に考えていると、「●大学生の交換留学ってこんなにハードルが高いの…?」とか、「●もっと早くスケジュールさえ確認していれば…」とか、「●もっと早く協定校の留学要件を調べていれば…」とか、「●交換留学以外の中・長期の海外留学ってこんなにお金がかかるの…?」などと嘆いても遅いとなってしまうのです。
そのため、あなたが「交換留学」を思い立ったら、どうか安易に考えずに、あなたが求めている留学支援プログラムの内容はもちろん、協定校の留学要件、留学のスケジュール、必要な書類や準備期間などの情報収集をどうか早速はじめてください。
②海外大学で学ぶために、要件以上の語学力・GPAを上げておく
2つ目の注意すべきポイントとしては、上でも少し触れましたが、交換留学の協定校への出願要件の語学力の基準は、あくまでも最低条件として考える必要があるということです。
実直的な話、交換留学先の協定校である世界レベルの海外大学は、「これぐらいあれば、英語などの現地の言語でネイティブ学生と一緒に授業を受けて、単位を取得するのに耐えうるだろう」と最低限を考慮して留学要件を課しているものになります。
そのため、実際には、交換留学で必要な語学要件は、本当にギリギリ最低限の語学力であって、世界レベルの大学にあっては、現地のネイティブ学生と一緒の授業内容は想定以上に難しく、毎日の授業や学生同士のディスカッション、課題レポートの提出やテストなどは、思っている以上に専門用語もあるため、とてもハードルが高いと言えるのです。
そして当然、ネイティブ学生が1時間で済む課題レポートでも、日本人の留学生の多くは、例えばボイスレコーダーに授業内容を録音して、それをあとから何度も聴き直して確認したり、各授業終わりにその都度不明点を先生に聞きに行ったり、あるいは他の留学生仲間やネイティブの友人に教えてもらいながら、授業後も多くの時間を大学の図書館などにこもって、ネイティブ学生の2倍も3倍も時間をかけないと課題を仕上げられないほど大変で、特に留学に行ったばかりの頃は語学力も拙くて四苦八苦しているというのが実状になるのです。
そのため、実りある留学生活を送るためには英語などの語学力は必須で必要不可欠になる訳です。
だからこそ、どうか交換留学の語学要件をギリギリで満たして勉強を止めるのではなく、留学に出発するギリギリまで語学力を上げられるだけ上げて、是非その時できる全力の準備をすることをおすすめします。
あと、大学にもよるでしょうが、交換留学制度の学内選考は留学開始の1年ほど前から行われることが多いようです。在籍する日本の大学の代表者として現地での文化交流などに参加するという目的があるため、大学の成績評価であるGPAや語学要件(TOEFLやIELTS)はもちろん、志望理由書などの書類選考や面接などが学内選考ではしっかりと行われるようです。
そのため、こちらもあなたが志望する協定校への留学実現を目指して、より良い志望理由書の作成や面接の質疑応答対策をしておくことを強くおすすめします。
③留学の時期を考慮する
3つ目の注意すべきポイントは、あなたの所属学部によっては留学の時期を考慮する必要があるということです。
上記の交換留学のデメリット③でも少し触れましたが、「大学3年生」で交換留学することでの戦略的に留年する可能性に加えて、例えば、大学の「教育学部」の学生などは、数か月の実習が卒業要件にもかかわらず留学と時期が被ったり、必修の授業が留学のために履修できていないといったことが起こり得る可能性があるため、留学の時期についても改めて注意が必要ということです。
今回は「教育学部」の一例をお話しましたが、他の学部や学科の学生でも留学の時期を考慮せずに交換留学をしてしまうと、留学後に卒業要件や必須科目が履修できておらず、4年で卒業できずに、予定していなかった留年を余儀なくされるといったことが、実際に起こる可能性が考えられますのでどうか注意をしてください。
そのため、こちらも石橋を叩く意味でも、大学の留学サポートの窓口部署や、過去に交換留学の経験がある同じ学部の先輩たち、あるいは大学の教務課の担当者とよく相談をして、その都度留意点を確認しながら留学計画を立てる必要があると思います。
④ある程度の金銭的な用意が必要です
交換留学では、留学先の授業料が免除されることは多いのですが、そのほかの費用負担に関しては大学や学部・学科の協定や制度の内容によって詳細が異なります。
そのため、授業料以外の費用は、自費で必要となることが一般的なので、あらかじめ必要となる費用を確認し、どのように賄うかを奨学金の情報収集も含めて決めておく必要があるのです。
なお、あなたが交換留学を意識し始めたら、大学のホームページに交換留学に行った先輩方が過去に作成した「留学報告書」などが情報として載っていると思いますので、こちらもどうか参考にしてみてください。
そして、早めに留学サポートの窓口や、過去に交換留学に行ったことのある先輩学生たちにいろいろと相談して、お金の面でも給付型の奨学金情報や貸与型の奨学金情報はもちろん、両親や祖父母への交換留学に行くことへの同意の取り付けも含めた支援・協力依頼、そしてアルバイトの計画なども、是非無理がない範囲で少しずつ進めておくことをおすすめ致します。
「留学で必要となる費用項目について」
■渡航費(留学先までの航空券など)
■留学中のビザ代金(学生ビザの申請料)
■保険代や予防接種代
■留学先での住居費(※学生寮やホームステイなど住居の種類によっても異なる)
■現地での生活費(※食費、教材費、交際費、医療費、現地での旅費、お小遣い など)
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
大学生活は、本当に何ものにも代えがたい貴重な時期になります。
そして、交換留学は、あなたの大学時代のわずか半年~1年間のことになるのですが、その留学先の国や都市で過ごす時間は、あなたにとってかけがえのない経験になります。
実直的な話、今回特集しました「大学生の交換留学ってどうなの?」についてだけでは、なかなか交換留学に行く決断をすることは難しいかと存じます。
もちろん、今回お話しました「大学生の交換留学のハードルの高さ」や「大学生に交換留学の注意点」もそうですし、①「留学先の治安が心配」、②「自分の英語が通じるか不安」、「現地で友達が出来るか不安」、「学生寮などの共同生活が心配」、「ホームシックにならないか不安」、③「食べ物が口に合うか心配」、「お金が足りるか心配」、「いじめや差別の不安」など、大学生の交換留学は協定校も限られていますし、このように行きたくない理由や言い訳を探しだしたら絶対に交換留学になどいけないのです。
それでも、近年 日本ではグローバル化が進み英語の必要性が年々高まっており、毎年交換留学に行く大学生の方は必ずいるのです。
あなたが交換留学に興味を持ったら、是非とも、あなた自身で「留学したい国」や「留学で学びたいこと」、「留学奨学金制度」や「留学に役立つ資格」、「留学に必要な語学テスト」や「大学のGPA」、「大学の協定校」や「実際に留学に行くタイミング」、「留学後の院進」や「留学後の就活事情」、「保護者の同意を得る方法」なども含めていろいろと調べてみてください。
いざ留学が目前に迫って来ると、いろんな不安や心配事が湧いてくる方も実際多くいらっしゃると思います。
ですが、あなた自身の夢だった「交換留学」について、どの国にいつ留学し、協定校の留学要件として、語学要件(TOEFL・IELTS)のスコア、大学の成績評価であるGPA、奨学金の獲得などを真剣に調べてしっかりと準備をしたのですからきっと大丈夫です。安心してください。
最後に、あなたの交換留学が絶対成功しますように、微力ではありますが心よりお祈りを申し上げております。
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